5/7、山梨大学 教育人間科学部 准教授
中村和彦先生にお会いするために甲府市に行ってきました。
昨年12月、NHK「クローズアップ現代」の中で
中村先生の調査の元、「子どものからだが危ない」という話が紹介されました。
番組内では、まっすぐ走れない子ども、
ボール投げの出来ない小学校上級生、
立ち幅跳びで膝から着地してしまう子どもたちの事例があげられていました。
その子どもの様子にショックを感じ、今我々が行っている
大阪府立大学、同志社大学との
「芝生の校庭における子どもの行動実態調査」の参考になればと考えました。
そこで
放送の中でも先生が提案されていた
「子どもの外遊びの36の基本動作」について
具体的な中身をお目にかかって伺うことにしました。
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先生のお話しでは、
3歳頃から小学校3年生程度までの間に
外遊びの中で子どもたちが自然に習得する様々な動作が
重要だということでした。
放送であげられた現象は、現代の子どもが
外で遊びまわる機会や環境が少なくなってきたことに
関係しているとのお考えでした。
36の基本動作とは
・走る、飛ぶなどの移動系動作が9
・ボールを投げる、ラケットを振るなどの操作系動作が18
・バランスをとるなどの平衡系動作が9
この36だということです。
これらの動作は外遊びの中で様々に組み合わされながら
自然に習得されることが重要で、
スポーツクラブ活動的な反復運動の中で習得されるものとは
基本的に異なるものだそうです。
この36の基本動作を文部科学省の改定新指導要領の中で
推進されるそうです。
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校庭の芝生化は子どもたちを外へ引き出す力があるのではないかと我々は考えています。
芝生の校庭では土のグランドでは無かった
寝転んだり座り込んだりの行為が見られます。
このことは先生が提案されている多様な動きづくりに
効果があるのではと思いました。
中村先生とお話ししたことで
「校庭の芝生化」が子どもたちの心身面や行動面に
新たな変化をもたらす可能性があると確信できたよう気がします。
中村先生、お時間を割いていただき
誠にありがとうございました。
posted by shibafu-staff at 19:23| 大阪 ☁|
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