芝生スピリットでは
同志社大学文学部心理学研究室の
鈴木教授(同志社小学校の校長兼務)にお願いして
校庭の芝生化が”子どもたちの心身面”に
”どのような影響や効果があるか”を
調査をしてもらっています。
大阪市立清江小学校では
平成16年の芝生化前から調査に入り
その後3年間継続して調査した結果
子どもたちのストレス反応の軽減に関して
かなり顕著な効果が期待できることが判ってきました。
最も大きな要因は
子どもたちが芝生の上で動き回ることで
様々な体験や経験を積んでいくことによると考えられます。
芝生は子どもたちを
外へ引っ張り出す力(魅力)がありそうです。
詳しい内容に関しては
調査を担当してもらっている
同志社大学博士課程の福田美紀さんの了解を頂き
公表したいと考えています。
今年から同志社大学の調査に加え
大阪府立大学大学院生命環境科学研究科緑地環境科学の
増田教授の研究室にお願いして
芝生化した校庭での具体的な行動調査を行うことになりました。
この日調査対象校として
大阪市立清江小学校と大阪市立苅田南小学校の2校の現地調査を
同志社大学の福田さんと
大阪府立大学の加我先生と修士の上澤さんと一緒に行いました。
学校側も快く協力を了解してくださり
この秋運動会が終了してから開始することになりました。
調査の協力、本当にありがとうございます。
写真は苅田南小学校の中庭を観察する
ポイントの候補地点から見たところです。
*今回は画像サイズを加工せずに掲載しました。
画像をクリックして頂くと大きな画像でご覧頂けます。

裸足のこども、走っているこども、寝転んでいるこども、
管理作業員さんがこしらえて下さった縁台に
寝転ぶこども、大人と一緒のこども・・・
皆さんはどんな風にご覧になったでしょうか。
どんなことをお感じになられるでしょうか。
色々な大人の協力で出来た
広い芝生の上で遊び、憩うこども達を見て考えます。
頭や服の汚れを気にせず大の字に寝転んで
建物に遮られない広い青空を見たのは
一体いつの頃だっただろうかと。
あの心地良さは忘れがたいものがあります。
(そんな経験の無い大人もいるのかもしれません。)
もっと沢山のこどもに
あの心地良さを味わって貰えたら・・・。
少人数・貧乏所帯の芝生スピリットには立派すぎる
HPやポスター等の広報物資を幾つも作成し
公私ともに力一杯生きたスタッフの一人は
4年前に40代の若さで亡くなりました。
病の中、植え終わった芝生の上で大の字になって
暫く空を見ていた彼の姿が今でも心に残っています。
彼が見ていた広い空を
今、こども達が芝生の上で見ているのですね。
こどもを取り巻く様々な環境が厳しくなっていますが
少しでも良く出来ればと思っています。
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