2012年03月03日

花と緑の専門家(社会福祉法人前山保育園)

2/24、兵庫県の芝生管理講習会で丹波市市島町の
社会福祉法人前山(さきやま)保育園に行ってきました。

前山保育園の隣にあるコミュニティーセンタ前の下の園庭は
2年前にコウライ芝で芝生化されています。
園舎前の上の園庭は遊具周りをティフトンのポット苗で芝生化しています。

ポット苗で芝生化した上の園庭は、遊具周りという条件のため擦り切れが目立ち
冬芝(ペレニアルライグラス)も殆ど見えないほどになっていました。

上の園庭の様子です。
s3(社)前山保育園120224 (3).jpg s4(社)前山保育園120224 (4).jpg

ポット苗を生産された地元の業者の方も講習会に参加してくださっていました。
お話を聞くと、ポット苗を植えつける時期が少し遅れて
子ども達が使い出した時には十分に密度高く芝生が出来ていなかったそうです。
そのため冬芝のオーバーシードを行った後の擦り切れも早かったようです。

我々の経験では、ポット苗の生育には積算日照時間が
380時間程度必要であることをお話しました。
今年もう一度ポット苗で修復するそうです。

地元の方がサポートしてもらえる環境があることは心強いことだと思います。


下の園庭の芝生はコウライ芝で、それなりの状態が維持され、問題はないと思います。
園長先生は芝生の中に出てきている「イシクラゲ」が気になっているそうで
どのように対処したらいいのか質問されました。

下の園庭の様子です。
薄く見える緑はオーバーシードした冬芝です。
先日まで積雪があったそうです。
s1(社)前山保育園120224 (1).jpg

イシクラゲは芝生の中に黒く点在する形で出てきており、藻の一種のように見えます。
水分を含むと少し膨らみぬるぬるとした感じになります。
地元の人の話では、食べることも出来るそうで、土のグランドにも出てくるそうです。

下の園庭に出てきたイシクラゲです。
s6(社)前山保育園120224 (6).jpg

イシクラゲについて詳しい方に問い合わせてみると
これは細菌の一種(藍藻細菌)で、病気の元になるような危険なものではないそうです。
薬剤によって対応することも出来るそうですが
藻の上に目砂をかけて日光を遮断することで対応出来るるそうです。

先生に砂場の砂を使用して目砂を行い、砂場に新しい砂を入れることを提案しました。
posted by shibafu-staff at 15:58| 大阪 ☀| 花と緑の専門家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする